

琵琶湖へとつづく美しい湧き水と豊かな自然を有する新旭町では古くから“自然の湧水を利用し、自然に還す”という考えのもと川端(かばた)が生まれました。この川端(かばた)とは、飲料水を汲む元池(もといけ)、野菜や鍋、顔などを洗う壺池(つぼいけ)、道沿いの水路と合流する端池(はたいけ)と、湧水が三段式に次々に流れ落ちるよう小さな堰(せき)が作られています。

日本の誇る豊かな大自然、そして全国に点在する魅力を旅を通してお伝えしていく新企画『NIPPON CULTURE by SALON』。
今回は滋賀県高島市にある新旭町を訪れました。都会の喧騒から離れ独自の街文化が根づくこの場所へ向かった理由はひとつ。SALONのラインナップの中でも人気を誇るセットアップやリラックスパンツに採用されている〈高島ちぢみ〉について調べるため。江戸時代より水と自然の息吹と共に息づく産業である〈高島ちぢみ〉と新旭町について紐解いていきましょう。
琵琶湖へとつづく美しい湧き水と豊かな自然を有する新旭町では古くから“自然の湧水を利用し、自然に還す”という考えのもと川端(かばた)が生まれました。この川端(かばた)とは、飲料水を汲む元池(もといけ)、野菜や鍋、顔などを洗う壺池(つぼいけ)、道沿いの水路と合流する端池(はたいけ)と、湧水が三段式に次々に流れ落ちるよう小さな堰(せき)が作られています。
天然の涼感素材といえる〈高島ちぢみ〉を生産し、長い歴史を持つ高島晒協業組合にもお邪魔してきました。起源は江戸時代末期、琵琶湖の北西に位置する高島市新旭町で農民の冬期における副業として織られたのが始まりです。通常に比べ緯糸(よこいと)の撚り(より)の回数を約2倍以上にひねる事により生じる畝(うね)で肌につく面積を少なくし、風通しの良い触り心地を実現しています。
one piece¥20,900BUY
なかでも特に〈高島ちぢみ〉の特徴といえるのはシボの入り方がランダム、直線、波状など、多彩な点。普通の平織りの生地とは違い、糸密度が高くないので真夏でも風通しが良く快適に過ごす事ができ蒸し暑さの対策にもなります。江戸時代より受け継がれてきた伝統技術を、今もなお職人が継承しながら、今の時代に沿った製品づくりを心がているそうです。
最後に訪れたのは同じく新旭町にある高麻株式会社、最大の特徴はなんといっても平織や綾織などの織り方を変えたり、糸の太さや先染め糸を使用するなどしてデザイン性のある織物を作ることに適しているとされるドビー生地の生産。カスタマーのニーズに合わせた生地の開発を行っており、〈高島ちぢみ〉に限らず綿、麻、和紙、そして機能複合素材なども取り扱っておりラインアップは多岐にわたる。
アパレル用の素材だけでなくインテリア用の素材まで幅広く生産されていることが特徴です。新素材の開発にも積極的で、琵琶湖の周りに生育し、12月に葦狩りをされ廃棄される葦を一部に使った和紙素材を開発しています。
住所 : 滋賀県高島市新旭町針江235
URL : https://www.harie.jp
住所 : 滋賀県高島市新旭町藁園2001-1
URL : http://takaasa.jp
住所 : 滋賀県高島市新旭町旭1411
URL : https://takashimasarashi.com
Model: HIROMI ANDO (mille management)
Photography: KOUHEI IIZUKA
Hair & Makeup: NAHO IKEDA
Edit: HAYATO HIROHARA
Produce: ASUKA KAYUMI (kayumi inc.)